自我と集団の態度(G.H.Mead)

 

人間の自我は彼が所属している集団の態度をとりいれる能力をとおして生じる、ということと、はっきり対照させたかったのである。人間の自我の発生についてなぜそういえるかといえば、人間は、彼が所属する社会をとおして、自分と対話することができ、また、社会にかんする責任を負うことができるからであり、さらに、他人との対比で、自分自身の義務を認識できるからである。そうしたことが、自我そのものを構成する。

G・H・ミード『西洋近代思想史』P.198

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